11月8日、「ダウンタウン」の松本人志が女性への性加害疑惑を報じた「週刊文春」に対して5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟を取り下げたことが波紋を広げている。
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これまでの経緯について、民放テレビ局の情報番組スタッフが振り返る。
「今秋あたりから双方が水面下で和解に向けた協議を行っているという情報が流れていました。結果的に和解には至りませんでしたが、今回、松本さんが訴訟を取り下げたということは、双方の間で一応の合意に達したということでしょう。とはいえ、お互いに譲れない部分もあったようです。松本さんサイドが発表したコメントでは、女性との会合に出席したことは認めた上で『参加された女性が不快な思いをしたのであれば』という条件つきの謝罪でした。さらに『強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました』といった一文も盛り込まれており、SNSなどの反応を見ると、違和感を覚える人も少なくなかったようです」
泥沼になると思われた松本と「文春」の裁判はこれで一応の決着を迎えることになるが、気になるのは今後の松本の動向だろう。前出の情報番組スタッフはこう話す。
「松本さんは3月下旬の第1回口頭弁論を前に『一日も早く、お笑いがしたいです』とのコメントを発表するなど、以前から芸能活動の再開に意欲をみせていました。今回、訴訟を取り下げたのもそれが一因であり、早期の復帰を視野に入れています。そうした中、浮上しているのが年明け早々に大阪の劇場『なんばグランド花月(NGK)』のステージに相方の浜田雅功さんとともに『ダウンタウン』として立つ形での復帰です。『NGK』は『ダウンタウン』にとっても思い入れの深い劇場ですし、吉本が運営しているということで何かと調整もしやすい。完全な“ホーム“であるという利点があります。あの松本さんが復帰の場に劇場を選んだとなれば、世間の心証も悪くはないでしょう」
本当に劇場復帰が実現すれば大盛況になることは間違いないだろうが、一方で、テレビへの復帰に関しては厳しいと見る向きもある。