大声を出していたファンの「言い分」
10月12日、川崎市にある「よみうりランド」で午前と午後の2回にわたって「わんだふるぷりきゅあ!ショー」が行われた。ショーでは最初、「サイン会と撮影タイム以外で写真撮影をした画像を、SNSなどにアップロードすることを控えるように」と注意喚起のアナウンスが流れた。
ショーには200人を超える観客が訪れ、そのうち2割ほどが男性の成人ファンだった。撮影については、三脚を立ててカメラを構えるファンが多かったものの、ショーのエリア外から撮影しており、子どもが危ない目にあったり、邪魔をするような行為はなかった。
ただ、記者が見る限り、ショーの最中に大声を出している大人のファンはちらほらいた。
キャラがピンチになったり、必殺技を出すタイミングで「頑張れ!」と大声で叫んだり、文言が聞き取れない“奇声”のような言葉をときおり発する場面は見られた。また、キャラが客席に呼びかけると甲高い声で叫んだりする人もいた。
目立って声を上げていた1人に話を聞いてみた。
――ショーの最中は何を叫んでいたのか。
「頑張れ!」と応援していました。
――声の大きさには配慮した?
小さい子もいるのでそこは配慮した。もし怖がらせてしまっていたなら申し訳ない。
――プリキュアの公式が声明を出した。ファンとしてどう受け止めているか。
僕のほかにもさらに大声を出している人がいるので、本当によろしくない。ただ、これ以上しゃべると非常にまずいと思う。
――誰がまずいと思うのか?
ほかのファンから、しゃべっているのを見られてしまう。
この男性ファンは常識的な対応だったが、そもそも、この日のショーは“平和”な方だったようだ。
ショーに参加していた40代の男性はこう話す。
「前作は特に根強いファンがいたので、子どもがいてもわが物顔でキャラクターの名前を叫んだりする行為が多発していました。今日は、前作のキャラが登場するかもしれないと聞いていたので、荒れるかなと思っていたんですが、大声を出している人は少なかった印象です」