5日放送の「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系 午後7時~)は、「秋の大収穫祭2時間SP」。バカリズムとカズレーザーが女優・財前直見の自宅に訪問し、新米の収穫、究極のおむすび作りに挑戦。実家のあった大分に移住した財前直見の過去のインタビュー記事(前編)を紹介する(この記事は「AERA dot.」で2024年2月3日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のもの)。
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1990年代を代表する女優としてドラマ、映画に引っ張りだこだった財前直見さん(58)。2007年に実家のある大分県に移住し、大自然の中で農作業に精を出して子育てするかたわら、東京でも女優として活動する「2拠点生活」を続けてきた。移住から17年を迎えた今、大分移住を決断した理由や、モノ作りで精神的な幸福度が上がった田舎生活について語ってくれた。
――大分に移住して17年を迎えました。
今は白菜が収穫の時期です。採れたてが一番おいしいんですよ。みずみずしくてシャキシャキしている。東京に住んでいたらコンビニ、スーパーで何でも手に入ります。ただ買っているだけだと、動物を飼っている方、魚をさばいている方、野菜を育てて収穫している方、食品を現地から運送している方の労力をなかなか想像できないですよね。自分で野菜や果物を育てることで、その価値や重みが理解できる部分があります。モノを作ることで心が豊かになるし、あまりお金もかからない。災害を機に近年は食作りの重要性が取り上げられるようになりましたが、梅干しやみそなど保存食が手元にあると安心感が違います。何でも便利にモノが手に入る環境だと、「あれがない、これがない」とモノが不足しているだけで不満を感じたりしますが、自分で食作りに携われば「生かされていること」のありがたみを感じるようになります。