2日放送のwith MUSIC(日テレ系・午後7時56分~)では、今年で結成13年目を迎え、2020年には「日本レコード大賞」で優秀作品賞を受賞したDISH//が、初パフォーマンスする。ストリーミング再生回数が1億回を超えた「沈丁花」など、豪華3曲をメドレー式に披露。また、結成から13年間で起こった数々の事件簿が、メンバーによって明かされる。バンドのメインボーカルであり、俳優としても幅広く活躍する北村匠海の過去の注目記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2022年4月12日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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「人間誰しも、自分を育ててくれた人がいる」。そんな言葉とともに、北村匠海は自分の家族について語り始めた──。4月8日に公開された映画「とんび」で、“日本一不器用な父”と情に厚い町の人々の愛を一身に受け成長する青年、市川旭(あきら)を演じた北村自身の“親子の物語”に迫った。
──今作で描かれている親子像とは?
アキラは優しい子なんですけど、父とはお互いすごく不器用に接する。まあ愛ゆえなんですけど。男くさいというか、武骨な感じをもってる親子の話です。
──アキラのまっすぐな性格は、ご自身の自然体でクリーンなキャラクターと近かったのでは?
近いかどうかわかりませんが、周りの人に対する彼の透き通った思いみたいなところは、とてもクリーンに、というか素直に演じました。家族や自分を育ててくれた人の前だと、アキラは顔が変わる。思春期の彼は、父親よりも町のみんなに対する顔のほうが、実は無邪気だったりするんですけど。
──“家族の物語”である本作ですが、ご自身の家族はどんな家族?
北村家はいい家族だと思います。弟とちがって、僕は反抗期もあんまりなかったですね。父も母も人としてだめなことはちゃんとだめって言うけど、だいたいのことは自由にやらせてくれてた感じはします。
僕の趣味嗜好はたぶん父にすごい近い。カメラが好きだったり、いいものを長く使うっていうファッションに関するルーツみたいなものだったり。
父が若かったころ、1990年代は裏原宿がカルチャーの中心だったようです。僕は80年代とか70年代の服が好きです。
──おしゃれなお父様なのでしょうか。
物件を探すとき、親から「グッドデザイン賞をとったところとかに住んでみたら」って言われました(笑)。
当時はコンクリ打ちっぱなしの6畳くらいの部屋で、ウッドバルコニーだけが広くて……。海外の洗濯機がついてて、洗濯から乾燥まで全部終わるのに9時間ぐらいかかるんです(笑)。とにかく長い。楽しかったし好きでしたけどね。