[撮影/木村哲夫、スタイリング/鴇田晋哉、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO、衣装協力/ジャケット ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、シャツ アンデコレイテッド、パンツ コノロジカ(HEMT PR)、その他スタイリスト私物]
[撮影/木村哲夫、スタイリング/鴇田晋哉、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO、衣装協力/ジャケット ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、シャツ アンデコレイテッド、パンツ コノロジカ(HEMT PR)、その他スタイリスト私物]

──ダンスロックバンド「DISH//」でミュージシャンとしても活躍されていますが、俳優としての自分との区別は?

 簡単に言うと、自分じゃない自分と、自分っていう感じなんですけど、結局それをやってるのは僕一人なわけで。なのでそういう難しいことを考えるのもやめましたね。

 映画やドラマって音楽で言うレコーディングだし、舞台っていわゆるライブだし、あんまり区別する必要はないかなって。

「とんび」っていう映画を通しても、音楽活動を通しても、僕らって人の心を動かすことが日々目標。心を動かすだけじゃなくて生きる意味とか目的とかを与えたり、今をすくいだしたり。嘘の言葉って、今の時代いちばんいらないと思います。

 最近、役を演じる上で、どんなキャラクターも自分の中にあるんだと思ってて。役作りをするっていうよりは自分の内実からなる役を演じるよう意識してます。自分の中に眠るアキラから出る言葉が、いちばん人の心に寄り添ったりするのかなと思うので。

 自分一人で大それたことをしようとか大きい舞台に立とうとかは、僕の性格上あんまり興味がないです。好きだからやってるっていう。だからまあ、やりきったなと思ったらゆっくりキャンプ場を経営しながら生きるとか、それぐらいの気持ちでいますね(笑)。

(構成/本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2022年4月15日号

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