AKB48時代の小嶋陽菜

卒業後初めての「お渡し会」

 この日のイベントは小嶋にとって「AKB48」卒業後、初めてとなるお渡し会ということで、参加チケットの当選倍率は10倍以上だった。小嶋本人も「10年以上応援してくれている方に再会できたり、小学生の頃から応援してくれている方が大人になっていたり、遠方から来てくださったり、私自身もうれしくて、すごく楽しめました!」と久々のファンとの交流に喜びをあらわにしていた。

 そうした中、暴走したファンによる身勝手な凶行は許しがたいが、ある芸能事務所のマネジャーは芸能界全体への影響を口にする。

アイドルに限らず、タレントやミュージシャンのファン交流イベントは、コロナ禍ではほとんどストップしていました。それが昨年5月に新型コロナが5類に移行されたことで、握手会が再開されたり、オープンスペースでのイベントなども増えつつありました。そうしたタイミングで今回の事件があり、ファン接触型のイベントも再考せざるを得ない。業界全体への影響は少なからずあると思います」

 一方で、アイドル誌ライターは「握手会など接触や距離の近いファンサービスを行うアイドルにとって、過激なファンの暴走行為からいかに身を守るかは最重要事項です」としながら、こうも指摘する。

「とはいえ、そうしたファンサービスをしない旧ジャニーズタレントでも、22年にジャニーズJr.のメンバーがファンの女性からのつきまとい行為を受け、刃物を突き付けられるという事件もありました。1983年には松田聖子さんが沖縄でのコンサート中にステージに突如乱入してきた暴漢から鉄パイプで複数回頭を殴られるといった凶悪な事件も起きています。こうした事件は昭和の頃から発生しており、“ファンとの距離感の近さ”についてはあまり関係ないようにも思えます。そもそも、今回の小嶋さんのようにイベント後を狙われてしまうケースもあります。こればかりは、イベント中だけでなく、その前後も含めて身辺警護を強化するしかないです」

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小嶋は事件翌日に「コメント」