俳優やタレントとしてメジャーシーンで活躍し、主演映画を大ヒットさせても、天狗になったことはない。

「どっちかって言うと、自己肯定感が欲しいです。『もうちょっと自分を褒めてあげようよ』って思うぐらい、今でも、『いつ声がかからなくなるんだろう』とビクビクしてます(苦笑)」

 50歳を迎えた今まで、変わらず切羽詰まっているユースケさんは、健康に関しても過剰防衛を極める。

「“健康のためなら死んでもいい”みたいな、いびつな考えの持ち主です(笑)。仕事で外泊するときは、前日にサプリの小分けをするのにものすごく時間を取られますね」

 日々のルーティーンを聞いたとき、サプリや健康法について滔々(とうとう)と語り始めた。ぼやいているのか、楽しんでいるのか。陽気なのか、陰気なのか。彼の中には、いつも相反する個性が混ざり合っている。

(菊地陽子、構成/長沢明)

週刊朝日  2021年11月12日号より抜粋

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