「昭和の時代から巨人阪神のファンを自称する芸能人は多かった。最近はパ・リーグを含めて各球団ファンが増えている。何らかの理由をつけて特定球団ファンをアピール、自身の人気度アップに繋げようとする芸能人もいる」(芸能関係媒体編集者)

「『本当に好きなのか?』と思えるような人もいる。選手名と背番号すら知らない人がファンを名乗るのには疑問も感じる。そのため、純粋にファンを続けている芸能人が公言しにくい状況すら生まれているとも聞く」(在京テレビ局スポーツ担当者)

“ビジネスファン”と思われる人もいる中、逆にサンドウィッチマンのような真の愛がある有名人に対してはファンもシンパシーを強く感じて好感度も上がるようだ。

「昨年にオリックスは3連覇したことでお客さんも増えたが、少し前まで阪神の陰に隠れた『関西のじゃない方の球団』と言われていた。芸人”ますだおかだ”の岡田圭右さんは弱小時代の時も変わらず応援してくれて感謝しかない」(オリックス関係者)

 岡田は父親の影響で前身の阪急時代から応援してきた熱狂的なファン。9月24日に行われたT-岡田と安達了一の引退セレモニーでは花束贈呈時に登場し、こらえきれず涙を流した姿には多くのファンが共感した。

 他にも“ガチ”な野球ファンとして好感度が高い有名人がいる。

「(ヤクルトは)東京のチームなので昔から多くの方々が応援してくれる。高田文夫先生は至る所で話題にしてくれています。芸人・出川哲朗氏やミュージシャン・尾崎世界観氏は2人とも売れっ子なのに神宮で見かけることも多く感謝しかないです」(ヤクルト関係者)

 下町の江戸っ子気質が似合うヤクルトを好きになる有名人も多い。ミュージシャンの尾崎世界観がヤクルト関連の話をすることで、従来と異なる層のファンが神宮球場へ足を運ぶようになったとも言われる。

「新日本プロレス・内藤哲也氏はカープ人気が出る前からのファン。東京出身で神宮球場へ足繁く通っていたのは有名。そういう姿を応援団も知っているからこそ、内藤氏の入場曲がチャンステーマに採用されたのだろう」(広島関係者)

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安易なファン公言には“リスク”も?