学生たちに根強い人気がある総合商社。総合商社といえば、文系学生を採用しているイメージがあるかもしれないが、実は理系学生も積極的に採用してきている。

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商社=文系は過去、理系学生を積極採用

2024年10月1日にあった今年の住友商事の内定式。同社は今春、慶大から21人、早大から11人、東大から10人が就職している(協力:大学通信 photo: 小山幸佑)
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 中でも20年以上前から理系学生向け採用セミナーを実施する等、理系学生の採用に力を入れているのは、住友商事。ただ、理系学生について文系学生と異なる選考基準を設けている訳ではないという。

 同社のHR企画戦略部フューチャータレントアクイジションチーム長、佐々木亮さんは、新卒採用面接についてこう語る。

「面接をとおして確認させていただくのはポテンシャルです。それぞれの方の学生時代に打ち込んだこと等を伺いますが、そのエピソードの強さを評価するのではなく、学生時代に何にどれだけ深く打ち込んで挑戦してきたのか、周りの人をどのように巻き込んで困難を乗り越えてきたのか、成功・失敗体験からどのようなことを学んできたのか等をお伺いしています」

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理系学生のポテンシャルは「大いにある」