「女の色気」はどこから来るのか

 今の家庭を壊す気がなく、肉体的欲求もないということは、変な執着や束縛、眠れないほどの嫉妬や性的な自信喪失とも無縁な、まさにちょっとした恋愛未満みたいな、場合によっては一番楽しい「初デート」とか「たわいもないLINE」とか「ちょっとした駆け引き」くらいを味わえる、特権的な立場にあると私には見えます。今のパートナーが了承しているのでもない限り、がっつりとした不倫のリスクは結構大きいようだし。

 そしてそういう恋のかけらを味わうことの一番の良いところは、私から言わせてもらえば妄想力がたくましくなり、少なくとも日々脳内が潤うことで、美容や服装選びにもハリが出たり、女としての色気のようなものが徐々に醸し出されてきたりすることです。今の私にはない肌の艶とかうなじの匂いとかそういうものは、恋愛の可能性を軽く背負った異性が周囲にいてこそ作られるような気がするのです。

 それでどんどん色っぽくなったり、たくましくなった妄想力で徐々になかったはずの性的欲求が刺激されたりすれば、それはそれで禁断で背徳感もあるアフェアを楽しむのもありかと個人的には思ってしまいますが。先月発売された私の『不倫論』もよかったらご参考までにパラ読みしてください。結婚している関係とは別に刺激的な関係をつくり、そこで人生を味わっているような人は歴史を振り返るといつだっているし、結婚外の恋愛も流儀を守れば素敵なものだと、私はそれこそ妄想してしまいます。

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