また、浅野が終盤の大事な試合で逆転負けに繋がる手痛い失策を犯した後にはLINEで激励するなど、若い世代との“距離感”も小久保監督と同じく絶妙だったのかもしれない。
「リーグ優勝でホッとした部分もあるだろうが、日本一になりたい思いはお互いに強いでしょう。指導者として批判に晒された経験もある2人だけに、最高の結果で見返したい気持ちは強烈にあるはず」(巨人OB)
いずれの監督の成功の裏には変えるところは変え、守るところは守り抜いたところにあるだろう。
今後クライマックスシリーズを勝ち抜き日本一になることで、真の思いは果たされるはずだ。2004年から3シーズンにわたってチームメートであり、ともに巨人の4番を打ったことのある両監督による日本シリーズは実現するのか。これからともに“名将”の階段を登ろうとしている2人が短期決戦ではどのような采配を見せるのか、今から楽しみでもある。