文部科学省の2016年度の調査によると、公立小学校の教諭は平均で平日1日あたり11時間15分(持ち帰り残業を除く)、公立中学校の教諭は同11時間32分(同)働いていたことが分かっている。また、小学校で約3割、中学校で約6割の教諭が「過労死ライン」とされる月80時間以上の時間外労働(残業)をしていた。そんな過酷な労働環境から脱出した女性は、穏やかな表情で言う。
「今は労働時間も適切でプライベートな時間もきちんと持つことができています。教師という職業柄もありますが、勤務内容に関しては男女差を感じることもありません」
(編集者/ライター・千駄木雄大)
※AERA 2024年10月14日号より抜粋