中日・井上2軍監督

トレードがあるなら日本ハム

現役ドラフトで放出するとは考えづらいですね。トレードは交換要員次第ですが、あるとすれば日本ハムぐらいじゃないですかね。中日では本職が捕手だった郡司裕也が、日本ハム移籍後は三塁のレギュラーで活躍するなんて中日時代は想像すらできなかったし、サイドスローで制球難だった鈴木健矢も新庄剛志監督の助言でアンダースローにフォーム改造し、昨年6勝と見違えるように良くなった。新庄監督は選手の能力を引き出す手腕が凄い。阪神で伸び悩んでいた藤浪晋太郎の再生に自信を見せていましたし、根尾をどう評価しているか。獲得したら投手、野手のどちらで起用するのかを含めて気になります」(スポーツ紙デスク)

 日本ハムに移籍し、新庄監督の下で覚醒した選手は多い。ソフトバンクに在籍6年間で未勝利に終わった田中正義は筆頭格だ。昨年47試合登板で2勝3敗25セーブ8ホールドをマーク。今季も52試合登板で4勝4敗20セーブ12ホールドの好成績を残している。セットアッパーの池田隆英、山本拓実、斎藤友貴哉もトレード移籍を機に活躍している。野手ではソフトバンクで1軍出場なしだった水谷瞬が昨オフに現役ドラフトで移籍すると、交流戦で史上最高打率.438を記録し、MVPを獲得。球宴にも初出場するなど一気にステップアップした。

 根尾も来季はプロ7年目。もう期待の若手という位置づけではない。ドラゴンズブルーのユニフォームで輝く根尾の姿を、来季こそ見ることができるだろうか。

(今川秀悟)

暮らしとモノ班 for promotion
「プラレール」はなぜ人気なの?鉄道好きな子どもの定番おもちゃの魅力