経済愛好家でニューレディーの肉乃小路ニクヨさんが語る新NISAの使い方とは(撮影/大野洋介)
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 コラムニストやユーチューバーとして活躍する肉乃小路ニクヨさんは、大学在学中に女装を始め、証券会社や銀行、保険会社など金融業界でキャリアを重ねてきたことから経済や金融にも詳しく、「経済愛好家」の肩書もある。ニクヨさんならではの新NISA(少額投資非課税制度)の使い方、投資の考え方を聞いた。

【写真8枚】窓辺に佇むニクヨさんの艶姿

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「年明けから円安で日本が安くなっているな、と思って日本株を買いました。モノは安い時に買うのが王道でしょう」

 ニクヨさんは、新NISAの「つみたて投資枠」で東証株価指数(TOPIX)連動型の投資信託に年120万円、「成長投資枠」でグロース株に年240万円と、それぞれ年間投資枠を目いっぱい使って投資しているという。

投信を買う理由を、「見ておわかりのとおり、私はマメな性格じゃないほうです。投信なら、分散投資ができますし、プロに運用をお任せすることができます」と話す。

 新NISAのいずれの投資枠でも日本株に投資するのは、世界的に見れば安く買いたたかれており、長い目で見て今後値上がりが期待できると考えているためだ。そのため、新NISAの投資枠も最大限利用する。

 ニクヨさんは、新NISAのいいところは、「何といっても投資して得られた利益に税金がかからないこと」だと指摘する。

「今は時代が変わりつつあるタイミング。インフレになったら、今までのように預金ばかりしていてはお金が目減りしていってしまいます。だったら、お金の置き場所を変える必要があると思いませんか。新NISAはどんどん利用すべきです」

 若い世代もシニア層も、世代を問わず、新NISAを活用するなどして、今までよりももっと「資産の形成」に力を注ぐべきだという。

 だが、投資の初心者のなかにはどうしたらよいか迷っている人もいるだろう。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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