ニクヨさん(撮影/大野洋介)

ニクヨさんは、著書『価値あるお金の増やし方』(KADOKAWA刊)で、人生を「経営」にたとえ、人生で判断をする時には「自分株式会社」を経営する社長になった気持ちで考えるとよいとアドバイスする。

「自分株式会社」で売り物になるのは「自分自身」。その商品や資源としての自分の価値を、どのように高めてどう売っていったらいいか、会社の「社長」として経営戦略を練り、経営判断を下さなければならない。

 だが、自分株式会社で働く「従業員」も自分自身なので、時には休んだり、おいしいものを食べたりしないと、操業はストップしてしまう。

 自分株式会社で長く働いて、いい経験をたくさん積み、会社や商品としての自分の価値を高めることが、社会に対しても一番還元できる「幸せな生き方」ではないかという。

「そう言っているうちに、いつか本当の意味で『社長』をやってみたいと考えるようになりました。と言っても、まだ具体的なプランは固まっていませんけどね」

 コラムニストやユーチューバーなどをしているのは、自分が学び経験したことを発信したり伝えたりすることで、誰かの役に立ちたいからだ。

「私は器用なほうではありませんから、これまでもたくさんの失敗をしてきました。そういう自分の経験が、誰かの気持ちがちょっとでも楽になったり、モヤモヤが解消したりする助けになればうれしい。それが社会への恩返しにもなると思っています。そのためにも、自分自身を常にアップデートしていかなければなりませんね」

(AERA dot.編集部 池田正史)

ニクヨさん(撮影/大野洋介)
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