「タイムマシンで未来を見るんです。広島の先生も教育委員会の人たちも大多数は、学びの変革といって変わろうとしていたけれど、みんなが見ているところが一致していなかった。未来の姿を見て、ここに行きつくために何をしたらいいか考えて、探究の授業を作ることができました」
平川さんと親交のあるNPO法人と県教委の契約をめぐり、官製談合防止法違反などの罪で、当時の担当課長が今年8月、略式起訴された。
平川さんは不起訴だったが、県教委が依頼した外部専門家の弁護士による調査報告書では、背景に平川さんに自由に意見を言いにくい「組織風土」の問題があると指摘した。
「見方の問題だと思います。(最終出勤日の)3月29日の前日に250人が送別会を開いてくれました。教育関係者に限るということで、現場の先生や教育委員会の方が来てくれました。いろんな見方があると思います。でも私はこの来てくれた250人の皆さんが答えだと思っています」
(編集部・井上有紀子)
※AERA 2024年9月30日号