秋篠宮邸の庭にある表町池の周辺で植物の観察をする秋篠宮家の長男悠仁さま。18歳の成年を迎えるにあたり、宮内庁が近影を公表=2024年7月、秋篠宮邸の庭、宮内庁提供

 そして、署名の根拠とする情報の真偽はともかく、1万2千筆を超える署名を集めたことが注目された。秋篠宮家と交流のある人物は、こう嘆く。

紀子さまもご本人も、気丈に頑張っていらっしゃるが、胸を痛めていることでしょう。そばにいる人間のほうが辛くなります」
 

 宮内庁は今回、何らかの対応をしたのか。宮内庁は取材に対し、「個別の署名活動についてコメントすることは差し控えさせていただきます」との回答にとどまった。

 象徴天皇制を研究する名古屋大の河西秀哉准教授は、こう指摘する。

「ここまで世間がヒートアップした原因は、秋篠宮家とそれを制御できない宮内庁にあります。しかし、高校生を相手に個人攻撃のように非難をするなど、憶測をあたかも真実であるかのように世間に発信した『大手署名サイトの投稿』は当然、許されないことです。さらには、こうした投稿に喰いついて記事を乱発したメディアも問題であったと思う」
 

 悠仁さまをめぐっては、さまざまな報道があるたびに、ネット上でバッシングが起こっているのが現状だ。

 特にこれまでの進学をめぐり、お茶の水女子大学付属中学校から筑波大付属高校への提携校進学制度が「悠仁さまのために設立された制度だ」といった指摘や、「特別待遇で東大に推薦入学する」といった噂が世間に拡散され、これらを「真実」と受け止めている人も少なくないと見られる。
 

公開する情報の少なさ

 河西さんは今後、悠仁さまの進学先が公表されるタイミングだけでなく、高校卒業後に予定される成年式や宮殿行事デビュー、そして大学の入学式など、節目に報道があるたびに批判が起こるだろうと予想する。

 この状況を断ち切るには、どうしたらいいのか。

 河西さんは、宮内庁と秋篠宮家の国民に対する向き合い方を見直すことが重要だと話す。

「憶測が膨れ上がった背景は何かと考えると、秋篠宮家がお子さま方について公開する情報の少なさではないでしょうか」

暮らしとモノ班 for promotion
なかなか始められない”英語”学習。まずは形から入るのもアリ!?
次のページ
悠仁さまを守る「大人」たちの対応