石破茂氏

「石破さんのもとで自民党が割れれば…」

 日本テレビは22日、自民党の党員・党友を対象に総裁選で誰を投票するか電話調査したところ、石破氏が31%、高市氏が28%、進次郎氏が14%と報じた。進次郎氏は9月12日の同調査から5ポイント支持を減らした。終盤になって、進次郎氏は失速感があるようだ。

 こうした情勢に危機感を感じたのか、進次郎氏は24日、麻生太郎自民党副総裁と約30分面会し、「力を貸してください」と支援を求めた。麻生派には国会議員54人が所属している。決選投票をにらんで議員票の上積みを期待し、逆転ホームランを狙っているようだ。

 立憲の代表選で野田氏の推薦人になった伊藤俊輔衆院議員は「小泉氏が総裁選で勝利する可能性は、決選投票に残れれば、まだある」と話す。

「当初、自民党の幹部は、総裁選が終わったら予算委員会を開かずに、即解散という方針でした。小泉さんも即解散と公言していますから、そうなるのでしょう。おそらく支持率は新政権発足直後がピークなので、瞬間風速的に選挙になだれ込む。自民党内で“崖っぷち”にいる議員は自分の選挙を戦うのに、小泉さんが一番有利と考えるでしょうから、決選投票になれば票が動く可能性があります」

 野田氏が得意な論戦に持ち込む前に即解散となれば、立憲にとってはあまり好ましくない展開だろう。

 一方、石破氏は国会で争点を明確化してから解散という方針を示しているが、前出の立憲関係者はこちらの方がくみしやすいとみる。

「石破さんの場合は予算委員会を開いた後に解散ということになると思いますが、野田代表の元で国会論戦ができるとなれば、自民党をボコボコにできるかもしれない。そうしたら総選挙前に内閣支持率は下がるし、早期に自民党内部がバラバラになる可能性が出てくる」

 そして、こんな仰天プランも口にする。

「万が一、石破さんのもとで自民党が割れて、立憲と組んで過半数が取れれば“連立”もナシではないでしょう。こちら側としては、石破総理となればいろいろと面白いと思いますけどね」(同)

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