9月中頃にNHKのステラnetに目を通した際に、橋本環奈ギャル姿を見て「あぁ、次のシーズンの朝ドラは大丈夫か?」と心配になってきた。そろそろ、「おむすび」の季節。朝の食卓での楽しみがまたひとつふえる、といいのだけれど……。

 いけね。また気持ち悪い朝ドラ好きが書いた、出来の悪いアレのようになってしまった。そして原稿が煮詰まると朝ドラに逃げるのが私の悪いくせ。

 しかし、次からの朝ドラのタイトルが「おむすび」で、橋本環奈演じる主人公の名前が「米田結(よねだ・ゆい)」……。

 あれ? なんとなく繋がったような気がする。ものごとは「突撃!隣の晩ごはん」の如く、次々と繋がっていくものだ。隣にいったら、また隣、そのまた隣で、また隣。遠慮なしにズカズカ上がり込んでいくヨネスケが、縁(えにし)という名の炊き立てごはんをでかいシャモジですくい上げていくのだ。また隣、また隣。

 さて、次のお題はなんだ? なんなんだ? オレは心の中のヨネスケがシャモジをぶるんぶるん振り回している。

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春風亭一之輔

春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/落語家。1978年、千葉県生まれ。得意ネタは初天神、粗忽の釘、笠碁、欠伸指南など。趣味は程をわきまえた飲酒、映画・芝居鑑賞、徒歩による散策、喫茶店めぐり、洗濯。この連載をまとめたエッセー集『いちのすけのまくら』『まくらが来りて笛を吹く』『まくらの森の満開の下』(朝日新聞出版)が絶賛発売中。ぜひ!

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