その中で、ちょうど今オフが節目になるのが、大野雄大(中日)である。昨季は左肘の手術で登板1試合のみに終わったが、当初の3年契約プラス1年の4年契約となっていたためにオフは3億円プラス出来高5000万円でサインするとともに今季の復活を誓った。しかし、4月3日のシーズン初登板試合で勝ち投手となったまでは良かったが、その後は成績不振が続き、ここまで4度の登録抹消の末に登板9試合、2勝6敗、防御率4.87という成績となっている。9月26日に36歳となる左腕にとっては当然、厳しい冬となりそうだ。
今年11月に39歳となる大島洋平(中日)の動向も気になる。昨季2000本安打を達成したヒットマンで昨オフは2億5000万円プラス出来高でサインし、今季が2年契約2年目だった。だが、ここまで75試合で打率.198、0本塁打、5打点という成績。スタメンは15試合のみで、プロ3年目から12年連続で続けてきたシーズン100安打達成は絶望的であり、プロ15年目で自己ワーストのシーズンとなっている。状況的に他球団への移籍の可能性も考えられなくはないが、40歳手前の外野手をどこまで欲しがる球団があるか。残留ならば、大幅減俸は避けられない。
さらに過去2年連続で大幅減俸となった田中将大だ。昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けて迎えた今季は開幕からコンディションが上がらずに2軍暮らしが続き、ここまで1軍登板なし。2軍戦で徐々に調子を上げて今季中の1軍復帰が期待されているが、そういう状況では今季年俸2億6000万円も「高すぎ」で、今オフの減俸も致し方なし。今年11月に36歳。日米通算200勝まであと3勝に迫っていることもあり、お金は度外視し、再びファンに夢を与えるピッチングを披露してもらいたい。田中だけでなく、今オフに大幅減俸となる選手たちには是非、2025年シーズンの巻き返しを期待したいところだ。