各銀行では0.02%だった金利が、5倍の0.1%に引き上げられたのです。100万円を預けたとしたら、1000円の利息がつくことになります。

 厳密にいうと利息からは税金が引かれるので、手元に入る金額は単純に預入金額×金利で計算された金額よりは少なくなりますが、数百万円を預けていても数十円程度だった利息が数百円になり、そして数千円単位となったと考えると、この1年で金額がかなり大きく増えました。
 

私たちの暮らしへの影響は?

 普通預金というのは、だれしもが利用しているはず。そこにお金を預けているだけでもらうことができるお金が大幅に増えたことになります。また、金利が上がるのは普通預金だけではなく、多くの銀行が定期預金の金利も引き上げています。

 いくら利息として入ってくるかは預ける金額にもよりますが、「銀行に預けていてもお金って全然増えないよね~」という流れだった中で、物価高が続く今、何もせずとも入ってくるお金が少しでも増えるのは嬉しいことですよね。

 一方でもらう側ではなく、支払う側としての金利の引き上げの影響として、各銀行へ支払うこととなる住宅ローンの変動金利の基準も引き上げられています。金利が引き上げられたことで、支払う側としては出費が増えることになるという一面も。住宅ローンを検討するときは、固定金利と変動金利をしっかりと検討する必要があります。

 もらえるお金が増える一方で、支払うお金も増えることとなる金利の引き上げ。でもやはり、ただお金を預けているだけでお金が増える、普通預金の金利が上がるというインパクトは大きいのではないでしょうか。ぜひみなさんが利用されている銀行の金利の引き上げもチェックして、利息がもらえるタイミングで銀行口座の残高を確認してみてください!

(横川楓)

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