「銀行にお金を預けていても、全然お金が増えない!」
お金の相談に乗っていても、セミナーに登壇をしていても、そんな話題があがることは、よくあることでした。銀行にお金を預けると、金額に応じて利息の計算レートである金利によって計算された利息が受け取れます。マイナス金利の時代では金利が低いため、この利息がとっても少なかったのです。ですが、今年の日本銀行の利上げの決定により、銀行にお金を預けているときにもらえる金額にも、変化が訪れました。
【図解】次の利上げはいつ?実は知らないと怖い変動金利のポイント
住宅ローンの変動型金利が上がる可能性があり、家計の負担増となりそうです。一方、プラスなのは、預金金利の上昇です。三菱UFJ銀行などは、9月2日から普通預金の金利を5倍に引き上げると発表しています。
また、メガバンクだけではなく、地銀でも同じ動きがみられます。
「福岡銀や西シ銀、普通預金金利0.02%→0.1% 9月2日から」(8月2日配信、朝日新聞デジタル)
福岡銀行などを傘下に置くふくおかフィナンシャルグループと、西日本シティ銀行は2日、普通預金金利を0.02%から0.1%に引き上げると発表した。改定日はいずれも9月2日。定期預金についても引き上げる方針だ。
具体的にはどんな変化があった?
まずは今年3月、日銀がマイナス金利を解除して17年ぶりの利上げを決定したことで、メガバンクをはじめとした各銀行では、金利の引き上げがありました。
それまでメガバンクなどでは0.001%だった金利は、20倍の0.02%となったのです。100万円を預けたとしたら、もとは10円だったのが、200円の利息がつくことになります。
20倍と考えると、これでも大きな変化ではありますね。
そしてさらに、7月の日銀の追加利上げ決定によりまた変化がありました。