AERA 2024年9月16日号より

 大雨の時は、地下街や地下鉄など低い場所は避けることが大切。そして、水害時に地下にいた時は、地上に直接通じる階段は水が流れ込んでくる恐れがあるので、地下と繋がっているビルなどに移動し、その階段を利用して避難するのが安全だ。

「大雨で停電になることも多く、エレベーターに閉じ込められることもあります。大雨の時はできるだけエレベーターは使わないほうがいいでしょう」

 都市型水害の特徴は、短時間の大雨で急激に事態が悪化することだ。瞬く間に、道路も冠水する。山村さんによれば、一般的に車は10センチ冠水するとブレーキが利きにくくなる。

「30センチ以上冠水すると、マフラーや吸気口から水が入りエンジンが停止する可能性が高くなり、50センチ以上で車が浮き上がりハンドルが利かなくなります。車は水に弱い。大雨の際は、車での移動は非常に危険度が高い」

(編集部・野村昌二)

AERA 2024年9月16日号より抜粋

著者プロフィールを見る
野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

野村昌二の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
新型スマホ「Google Pixel 9」はiPhoneからの乗り換えもあり?実機を使って検証