大雨の時は、地下街や地下鉄など低い場所は避けることが大切。そして、水害時に地下にいた時は、地上に直接通じる階段は水が流れ込んでくる恐れがあるので、地下と繋がっているビルなどに移動し、その階段を利用して避難するのが安全だ。
「大雨で停電になることも多く、エレベーターに閉じ込められることもあります。大雨の時はできるだけエレベーターは使わないほうがいいでしょう」
都市型水害の特徴は、短時間の大雨で急激に事態が悪化することだ。瞬く間に、道路も冠水する。山村さんによれば、一般的に車は10センチ冠水するとブレーキが利きにくくなる。
「30センチ以上冠水すると、マフラーや吸気口から水が入りエンジンが停止する可能性が高くなり、50センチ以上で車が浮き上がりハンドルが利かなくなります。車は水に弱い。大雨の際は、車での移動は非常に危険度が高い」
(編集部・野村昌二)
※AERA 2024年9月16日号より抜粋