悠仁さまを出産した愛育病院を退院し、秋篠宮邸に向かう笑顔の秋篠宮妃紀子さま。沿道の祝福に応えようと、車の窓を開いている。ベビーベッドには悠仁さま、奥のシートに秋篠宮さま=2006年9月15日

 愛育病院から秋篠宮邸のある赤坂御用地までが「ミニパレード状態」になった光景を、つげさんは鮮明に記憶している。

「愛育病院の前にはたくさんの方たちが集まっていて、『おめでとうございます』と歓声に包まれていました。
 秋篠宮邸のある赤坂御用地まで約4キロの道を、10分間ほどかけてゆっくり進まれて、その沿道には約1800人が詰めかけていました。まるでミニパレードのような感じでしたね。
 ゆっくり車が進んで行くので、紀子さまも沿道の方に手を振られていて、すごく祝福ムードが盛り上がりました」
 

高野槙が全国に植えられた

 悠仁さまの誕生にあやかったモノやコトが話題になった年だった。

「悠仁さまの“お印”が高野槙(コウヤマキ)に決まると、高野槙の植樹が全国各地で行われたことも印象的でした」

 と、つげさんは振り返る。

紀子さまが男児を出産し、道頓堀のくいだおれ人形には新宮さま誕生を祝うメッセージが掲げられ、観光客が携帯電話で盛んに写真を撮った。スマホではないのも時代を感じる=2006年9月、大阪市中央区道頓堀

 赤坂御用地に隣接する豊川稲荷では、境内の売店で「慶祝まんじゅう」が売り出され、記念金貨などのコインや、お祝い事の記念品としてボンボニエール(小さなお菓子入れ)なども販売。現在もオークションサイトに出品されているという。

 あれから18年。どんな大人に成長されたのか、成年を迎えられての単独記者会見を楽しみにしたい。

(AERA dot.編集部・太田裕子)

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