2023年は卯年。ますます深まる世界の混迷をものともせず、ウサギのように大きく跳ねるであろう主役は? 週刊朝日が独断と偏見で選んだ人たちの中から、俳優の仁村紗和さんに話を聞いた。
【画像】2023年、各ジャンルの“主役”を予想した100人はこちら(全4枚)
* * *
昨年放送されたNHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」では、シングルマザーのキャバ嬢がコロナ禍で宅配ドライバーに転身して、力強く生きていくさまを演じ、連ドラ初主演作にして大きな注目を集めた。
「娘役の毎田暖乃ちゃんとは朝ドラ『おちょやん』で共演していましたし、スタッフさんも共通の方が多かったことも心強かったですが、主役って、こんなに出ずっぱりでいろんなところに常にアンテナを張っていなければならないのかということも学べました」
宅配ドライバーを演じるにあたり、撮影直前に17日間で運転免許を取得したという。
「撮影スケジュール的にひとつも落とせない中、必死でがんばりました」
大阪府出身、モデルを経て高校卒業後に上京し、2014年に芸能界入りした。一昨年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」など、ドラマ・映画やCMにも多数出演し、着々とキャリアを重ねてきたが、
「明確な夢というものは、正直言ってなかったです。なので、ご縁をいただけて一つひとつ積み上げてきたという印象が強いです」
と言う。