次の監督候補に名前があがる今岡コーチ

今岡コーチが「最有力」か

 岡田監督が身を引いた場合、次期監督はどうなるのか。先のスポーツ紙デスクは、
「その場合は内部昇格の可能性が高い。今岡1軍打撃コーチが最有力とみられます」
 という。

 今岡真訪(本名・誠)コーチは現役時代に天才打者として知られ、03年に打率.340で首位打者、05年にプロ野球歴代3位の147打点で打点王に輝いている。引退後は阪神の二軍野手総合コーチ、ロッテの2軍監督などを歴任。野球評論家を経て、岡田監督が就任した昨年から打撃コーチを務めている。

「今岡コーチは自分のやり方を押し付けるのではなく、選手との対話を重視して、より良い方向を探っていくタイプですね。岡田監督はメディアを通じて選手に手厳しいコメントをするときがありますが、そういうタイプではない。一見すると感情が読み取りにくく、天才肌の雰囲気は元中日監督の落合博満氏と重なります。野球のスタイルは岡田監督のやり方を継承することになると思うので、選手たちは違和感なく入っていけるでしょう」(スポーツ紙デスク)

 監督を外部から招聘する可能性は低いとみられるが、球団OBの鳥谷敬、藤川球児各氏はどうだろうか。

「鳥谷、藤川はファンに絶大な人気を誇りますし、指導者としての資質も十分にありますが、ユニフォームを着ての指導歴がありません。今の球団方針で抜擢することは考えづらいですね。それなら金本知憲元監督の線のほうがあると思います。前回指揮を振るった16年からの3年間は4位、2位、6位と不本意な結果に終わりましたが、ベンチワークは年を重ねて改善されるようになり、大山悠輔や青柳晃洋の素質を見出すなど選手を見る洞察力がある。佐藤、前川、森下ら主力選手の能力をどう引き出すのか興味深いですね。何より今のチームに欠けている厳しさを持っているのが魅力です」(同デスク)

 阪神は今日23日から敵地・マツダで首位の広島と対戦する。この3連戦を1つでも落とすと逆転優勝が遠ざかる。岡田阪神は底力を見せられるか。

(今川秀悟)

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