小林鷹之氏

日本の安全保障はどうあるべきか

――理想的な夫婦ですね。小林さんは、安倍内閣の時に防衛大臣政務官を務めました。いまの日本の安全保障環境をどう見ていますか。また、イスラエルに対して世界から強い批判の声が上がっていますが、日本としてはどう対応するべきだと思いますか?

小林:何を目的として動くかが重要だと思います。いま現場で起こっているのは、無辜(むこ)の民の命が奪われているという現実ですから、イスラエルがどう、パレスチナがどうということではなく、日本が対話の枠組みを作るべく、外交努力をすることが求められていると思います。

――私は、G7の西側諸国として、日本は架け橋になれるのではないかと外交に期待しています。

小林:それはすごく重要で、いま国際秩序が大きく変わろうとしています。G7をはじめとする先進国と、インドをはじめとするグローバルサウス(振興途上国)、この両者の溝がどんどん開いてきている。例えば先進国は環境問題が重要な話ですが、後発国は価値観を押しつけるなと反発をしています。そういう中で、日本は外交で蓄積してきた世界からの信頼がありますから、両者の架け橋となる役割を果たさなければいけないと思います。

(取材・構成/たかまつなな

著者プロフィールを見る
たかまつなな

たかまつなな

株式会社 笑下村塾代表取締役。1993年神奈川県横浜市生まれ。若者の政治参加が専門。主権者教育と若者議会を広めるべく、時事YouTuberとして、政治や教育現場を中心に取材し、若者に社会問題を分かりやすく伝える。株式会社笑下村塾を18歳選挙権をきっかけに設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」などを全国の学校や企業、自治体に届ける。著書に『政治の絵本』(弘文堂)『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』(くもん出版)がある。

たかまつななの記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
【Amazon スマイルSALEは9月4日まで】よりお得にするためのポイントやおすすめ目玉商品を紹介♪