秋篠宮家の次女佳子さまは8月18日、都内で開かれた「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席した。全日本ろうあ連盟で非常勤の嘱託職員として勤務している佳子さまは、動きが滑らかで美しく、何より表情豊かな手話を披露し、参加者を激励。そして、出場者に対する佳子さまの優しさが伝わる場面もあった。
【写真】佳子さま「リピ買い」効果で即完売!2990円の青のニットやワンピはこちら
* * *
壇上の佳子さまは眉を寄せ、すこし厳しい表情をみせた。
おことばの中盤で、被災時における手話の大切さを訴えたときだ。能登半島地震で被災した耳が不自由な人が、手話による情報提供や会話で安心できたエピソードを紹介し、
「手話を含むさまざまな言語、聞こえないこと、聞こえにくいこと、自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まることを願っています」
と伝えた。
佳子さまの公務で印象的なのは、会う人びとを励まし、その場の空気を前向きにする明るさだ。
この日も、おことばを手話で述べながら、会場に座るコンテスト出場者の高校生たちに何度も視線を送り、
「高校生のみなさまは、自分の経験や思いを振り返り、考えをまとめ、伝えることに悩み、工夫をしながら準備をしたと思います。練習の成果を存分に発揮できるよう、応援しています」
と、この日のためにかけた努力を思いやりながら、励ました。
応援するように、コクン
コンテストが始まると、佳子さまをはじめ審査員は、会場の席から出場者の手話スピーチを見守る。佳子さまはこの日も、出場者が手話スピーチを終えると誰よりも早く両手を高く上げて、手首を回す手話の拍手を笑顔で送っていた。
佳子さまの優しさが伝わる場面があった。壇上に立った出場者のひとりが、緊張のあまり、手話スピーチが止まってしまったのだ。
その生徒は内容を思い出しながら、ゆっくりと手話と言葉を再開する。佳子さまはその様子をじっと見つめ、ひと言出るたびに「いいよ、がんばって」と応援するようにコクン、コクンと大きくうなずき、大きな目で見守っていた。
会場の来場者は、そのときの様子をこう振り返る。
「まるで姉のように、佳子さまは子どもたちの挑戦を見守ってくださっていた。彼らを励ますときの目力の強さが印象的でした」