5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
【魅惑のアフター】散らかった家の中で「片づけに人生を取られている」と感じていた私が、本気で片づけを習った結果
case.78 身につけたのはモノを手放すだけではない片づけ方 夫・子ども1人/生活関連サービス
リビングを片づけようとするとき、みなさんはどのくらいの時間が必要だと考えるでしょうか? 30分くらい? それとも1時間?
片づけが習慣化できている人は、5分や10分で終わるでしょう。そもそも「片づけている」という意識もないまま使ったモノを元の場所に戻し、きれいな部屋をキープしているかもしれません。
それとは対照的に、いつも散らかっている人にとって片づけは一大イベント。一日かけても最後まで片づけられずに疲れてしまい、結局またすぐ元の状態に戻るということをくり返す人が多いようです。
まさみさんもそうでした。小さな頃からモノをため込んでしまう性格で、片づけは苦手でした。
「モノがあまり捨てられず、もったいないとなんでも取っておくタイプでした。子どもが生まれると、いただいたモノやおもちゃなど、さらにどんどんモノが増えていきましたね」
在宅ワークのときは、1時間ほど片づけをしないと仕事の環境を整えることができません。仕事の時間が削られる上に、他の場所に散乱しているモノが目に入って集中できないこともしばしば。
「なんでこんなに片づけに時間を取られているんだろう。こんなことに時間を使っていて、いいのかな」
片づけなければ成り立たない生活に、まさみさんは疲れていました。
実際に片づけようと思って、本や雑誌の情報を見ても、小手先の知識だったり収納アイテムの紹介ばかりで具体的なやり方がわからず、なかなか実行に移せません。
そんなある日、SNSで家庭力アッププロジェクト®のことを知りました。