そしてベスト8で“関西対決”となった京都国際、智弁学園の2校も勝ち上がれる力を持っているチームだ。京都国際は、1回戦で札幌日大(南北海道)に7対3、2回戦で新潟産大付(新潟)に4対0、3回戦で西日本短大付(福岡)に4対0という勝ち上がり。3回戦で14奪三振の完封劇を演じたエースの中崎琉生、全3試合で2安打ずつをマークして2塁打3本を放っている4番で主将の藤本陽毅に注目だ。
一方の智弁学園は、1回戦で岐阜城北(岐阜)を9対6で下した後、2回戦でセンバツ優勝校の健大高崎(群馬)を2対1、3回戦で小松大谷(石川)を6対3で下して激戦ブロックを勝ち上がった。エースの田近楓雅を中心に計5投手が登板する投手陣、1番の佐坂悠登と捕手の山崎光留がともに今大会打率5割超えの打線は力がある。また、ベスト8で東海大相模との“関東対決”の挑む関東一は、2回戦で北陸(福井)に7対1、3回戦で明徳義塾(高知)に3対2と競り勝った。2試合連続で無失点救援の坂井遼を擁し、“逃げ切りの型”を持っているのは大きい。
今後、雨天順延がなければ、準々決勝は19日、準決勝は21日、そして決勝は23日に行われる。大会前から混戦が予想され、大会開幕後は優勝候補に挙げられていた高校が次々と敗退した今大会は、ベスト8以降も“予想がつかない”展開が待っているはず。初優勝校が誕生するのか。ミラクルはどこまで続くのか。まだまだ暑い夏は、終わらない。