松雪泰子

早朝4時起きで息子の弁当作り

 離婚後、再婚はせずシングルマザーとして子育てと仕事を両立してきた松雪だが、苦労しながらも充実した親子関係を築いているようだ。

「息子が高校生のころまでは、夜の10時くらいに就寝し早朝4時起きでお弁当作りをして、息子を送り出してからスタジオへ行っていたと、バラエティー番組で明かしていました。また、息子は文学や演劇が好きで、一緒によく芝居を見に行き、帰りに食事をして楽しく作品の考察をしていたそうです。もともとはクールビューティーのイメージでしたが、私生活では良き母親という一面があり、近年は表情から優しさがにじみ出ているような気がします。彼女ほどの美貌を持つ俳優は、母親役をやるとどうしても違和感が出てしまうものですが、松雪の場合、演技力で調和できています。そうしたところも、さまざまな作品で起用され続ける理由でしょう」(同)

 芸能評論家の三杉武氏は松雪についてこう述べる。

「松雪さんは『白鳥麗子』で強烈なインパクトを残しながらも、その後、ドラマ『きらきらひかる』シリーズや『Mother』、映画『フラガール』、『余命』など数々の作品で活躍し続けており、若い頃のイメージ以上に息の長い活躍を見せていいます。『きらきら~』でクールビューティーな格好良い刑事を好演する一方、映画『デトロイト・メタル・シティ』ではそれまでの女優イメージを覆すような振り切れた演技で女王様のような鬼社長役を演じ、そのギャップに驚きましたね。近年では、虐待を受けている教え子を誘拐し、疑似母娘を演じながら逃避行する主演ドラマ『Mother』での小学校教師役が高い評価を受けました。ほかにも母親役では存在感を放っており、2018年放送の『半分、青い。』では永野芽郁さん演じるヒロインの母親役を好演していたのも印象的です。母親役の次に彼女がどういう役で起用されるのか楽しみですね」

 アラフィフとなっても安定した活躍を見せている松雪。最近は脇役を演じることが多いが、主役作品でも十分に存在感を発揮しそうだ。

(丸山ひろし)

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