都の条例で禁止

 しかしこのシールが蓮舫陣営のものであるという確証はない。仮に陣営が作成したものであっても、貼ったのが陣営関係者とも限らない。小池知事に批判的な勢力が勝手にシールを利用して行動した可能性も大いに考えうるのだ。

 落選が決まった時、蓮舫氏の記者会見で、このシールについて報道陣から質問がでた。蓮舫氏は質問の趣旨がわからない様子で首をかしげ、「意味がわかりません」とだけ答えた。

 都の屋外広告物条例は、道路標識やガードレールなどに広告物を表示することや、電柱などに貼り紙などを表示することを禁止している。

 こうしたロゴの入ったシールを、電柱などの公共物に貼るとどのような問題があるのか。

 総務省関係者は、シールが貼られていること自体を認知していないとしたうえで、「一般論として、誰が貼ったかが定かではない以上、明確に公職選挙法に違反するとまでは言えない」と話す。

 都の選挙管理委員会は、「今回の事象についての通報や相談は受けておらず、把握していない」と話した。

(AERA dot.編集部・小山歩)

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