松永氏は、「服装と性被害との間に全く関係はない」と断言する。

「両者の間の因果関係は研究により否定されています。それにも関わらず、性被害者に対して、『そんな格好をしていたから被害に遭ったんだ』と言うことはセカンドレイプに当たります」

 さらに、松永氏は「世間には『事前のセカンドレイプ』もあふれている」と話す。『事前のセカンドレイプ』とは、露出度の高い服装などをしている人に対し、犯罪に遭うと忠告することで言われた人を心理的に傷つけることをいう。

 SODAさんの事件と同時期の今月12日、モデルの藤川らるむさんが、電車に乗る際の服装をアップし、その投稿に「露出度の高い服は性犯罪に遭いやすい」という内容のコメントがついた。これに対して、藤川さんは「昔から思うけど私がどんな服を着てても、そんな服着てる方が悪いって風潮いつになったら終わるの?笑」と反論し、話題になっていた。

 松永氏は言う。

「こういったことを『事前のセカンドレイプ』と呼んでいます。本来、どんな服を着るのかは個人の自由で、『そんな格好をしていると犯罪に遭う』という忠告は、事実と異なり、ただ言われた方を傷つけるだけです」

 しかし、この「被害者にも落ち度がある」という世間に根付いた認識を変えていくのはなかなか難しいだろう。松永氏は「性教育をしていくことが重要」と話す。

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「恐怖しか感じない」男女で埋まらぬ溝