一方、チーム成績も振るわず、選手起用についても批判の声もあるが、球団内では“評価”する声が聞こえてくる。球団代表取締役会長CEO兼オーナー代行の衣笠剛氏は6月19日の株主総会後に、「やりくり上手という部分があると思う。よくやってくれている」とコメント。さらに、7月22日のオーナー会議後にも、「2連覇するというのは、これは非常に大変なこと」と高津監督のこれまでの功績を認めつつ、「もう少し状況を見てということになりますかね」と来季については語っている。

「ファミリー球団のヤクルトはチーム内のゴタゴタを嫌う。よほどのことがない限り批判めいた言葉を出したりしない。シーズン途中に監督を休養、更迭させることも考えにくい」(ヤクルトを長年取材するスポーツライター)

 過去には2010年に高田繁監督がシーズン途中で休養に入り、小川淳司氏(現GM)が代行を務めたこともあった。また、2017年には真中満監督がシーズン中の8月22日に同年限りで退任することを発表した。だが、よほどのことがない限りシーズン終了前に来季へ向けての動きが発表されるということはなさそうだという。

 だが、同時に球団は来シーズン以降の人事について、考えなければいけない時期にも来ている。今季もこのまま下位で終わるようであれば、高津監督は今季限りで退任の可能性も高いだろう。その場合は果たして誰がその“バトン”を引き継ぐのだろうか……。

「水面化では来季へ向けての下準備や根回しは進行中のはず。筆頭候補は今でもファンから絶大な人気を誇る池山隆寛二軍監督。また嶋基宏一軍ヘッド兼バッテリーコーチも候補に挙がっている」(ヤクルトを長年取材するスポーツライター)

「『青木宣親が現役引退して就任』という声もあるが指導者経験がないため、それは荷が重すぎる。『OBの宮本慎也氏に厳しく鍛え上げて欲しい』という人も多いが、今の選手がついてこれない可能性もある」(スポーツ紙プロ野球担当デスク)

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