個人秘書として、トランプ前大統領と行動を共にしていたジョン・マッケンティー氏

トランプの勝利を疑ったことはない

マッケンティー氏:2016年のときは多くの人がヒラリー・クリントンが勝つと思っていました。

 私は、トランプがトランプタワーのエスカレーターを下りたところで、スピーチをしたときのことをよく覚えています。トランプは「アメリカで忘れ去られた人々」に向かって話していたのです。そのとき、これは共和党ベースでは響き渡るメッセージだと思いました。このスピーチを聞いたとき、政治にまったく関わっていなかったトランプが勝つと思いました。一度も疑ったことはありません。

――トランプ自身が勝つと思っていたか、知っているか。

マッケンティー氏:最初はどうかわかりませんが、常に隣にいると、トランプが自信にあふれているのがよくわかりました。ポジティブな思考の持ち主で、人が「トランプは負けると思う」と言っても、彼は同意しませんでした。投票日の前日も一緒にいましたが、トランプは「すべてがうまく行く」と言って自信にあふれていました。

官僚制度というヘドロをかき出す

――トランプは「ディープ・ステートを一掃する」と言っているが、ディープ・ステートとは何か。

マッケンティー氏:ワシントンDCの官僚機構のことです。官僚機構のパワーが大きすぎて、大統領がやるべきことがスムーズにできません。「drain the swamp(ヘドロをかきだせ)」とトランプはよく言いますが、ロナルド・レーガンは大統領だった1983年、「drain the swamp of bureaucracy in the federal government (連邦政府の官僚制度というヘドロをかき出せ)」と言っています。トランプの好きな表現の一つで、トランプが使い始めたのは2016年10月からです。「首都ワシントンDCにたまったヘドロをかき出す」という意味で使っています。

「トランプにはカリスマ性がある」

――大統領に求められる、最も重要な要素は何だと思うか。

マッケンティー氏:カリスマ性です。経済政策とか移民政策とか、もちろん政策は重要ですが、国のリーダーに求められる最も重要な要素は、間違いなくカリスマ性です。この点、ジョー・バイデンはカリスマ性がまったくありません。トランプは良し悪しは別として、誰からみてもカリスマ性があることは否定できません。

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