ジョン・マッケンティー氏は、ドナルド・トランプが大統領に再選を果たしたとき、政権移行がスムーズにいくように立ち上げられた「プロジェクト2025」の上級顧問を務めている。マッケンティー氏のインタビューからは、彼が準備を進める「ホワイトハウス」の恐るべき人事構想が見えてきた。
【写真】データベースを作り反対者を入れない…恐るべき人事構想を明かしたジョン・マッケンティー氏
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下記は、「プロジェクト2025」が、政権移行から政権発足直後まで何が実施できるかを体系的にまとめたものだ。
(1) 政策アジェンダ
(2) 人事
(3) 研修
(4) 大統領当選から180日間のプレイブック
人事に「アジェンダ」反対者を入れない
――マッケンティー氏はこのプロジェクトに、どういう面で関わっているのか。
マッケンティー氏:私はいま「プロジェクト2025」の仕事の一部を請け負うThe Right Stuffという自分の会社を持っています。「プロジェクト2025」には私がホワイトハウスの人事局で働いているときに学んだすべてのことを提供したいと思っています。
1期目は政権移行の準備がまったくできていなかったので、ホワイトハウスは大混乱でした。政府高官で空白が続いたポストもありました。
今回、ドナルド・トランプが大統領に返り咲いたら、同じ混乱が繰り返されないよう、アジェンダを万全に準備しています。また、ホワイトハウスの人事にアジェンダに賛同していない人を入れないようにすることも重要です。
「人物データベース」を作成
――あなたが関わっていることで、最も重要なことは何か。
マッケンティー氏:応募してくる人のレジメを正しく判断し、政府で働く方法を教え、訓練すること、つまりインフラをしっかり構築することです。1期目のとき、その準備が全くできていなかったので、政権に入った人はやり方がわかりませんでした。
このプロジェクトでは人事のデータベースを作り、誰からの推薦とか、どういう分野に適しているかなど、人物情報を詳細に管理しています。必要なときに、すぐにデータベースから適任者を推薦できるようにしています。
――2016年の選挙は、トランプが勝つことを予想していなかった人が多かった。あなたはトランプが勝つと思っていたか。