レース前夜は、自分の泳ぎたいレースのイメージをつくってから就寝することを続けている。池江に勝った五輪予選は緊張したものの「自分の力を出し切ることが大事なんだ」と思い直したら、こころの震えが止まった。
とはいえ、初めて上がるオリンピックという大舞台である。一時はナーバスになった。が、世界水泳に出場した経験を持つ同じクラブの先輩から「世界のトップ選手と戦えることにワクワクした」と聞かされ不安が消えた。
「自分もワクワクした気持ちで本番に挑めるといいなと思う。挑戦するイメージをしっかりつくっていきたい」
輝く目に自信があふれていた。
(ジャーナリスト・島沢優子)
※AERA 2024年8月5日号
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