平井瑞希は3月のパリ五輪代表選考会女子100mバタフライ決勝で、56秒91で優勝。その後も、6月の神奈川県高校総体で56秒33と0秒58も自己ベストを短縮した(写真/朝日新聞社)

 レース前夜は、自分の泳ぎたいレースのイメージをつくってから就寝することを続けている。池江に勝った五輪予選は緊張したものの「自分の力を出し切ることが大事なんだ」と思い直したら、こころの震えが止まった。

 とはいえ、初めて上がるオリンピックという大舞台である。一時はナーバスになった。が、世界水泳に出場した経験を持つ同じクラブの先輩から「世界のトップ選手と戦えることにワクワクした」と聞かされ不安が消えた。

「自分もワクワクした気持ちで本番に挑めるといいなと思う。挑戦するイメージをしっかりつくっていきたい」

 輝く目に自信があふれていた。

(ジャーナリスト・島沢優子)

※AERA 2024年8月5日号

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう