那須でのご静養に、ご両親と一緒に向かう愛子さま=2008年8月、JMPA

大人可愛い「モコモコ」と「コロン」

 幼い頃から人前に出る機会はたくさんあった愛子さまだが、公務で外出する機会が増えてきて、さらにその立ち振る舞いが洗練されてきたようだ。

 ファッションジャーナリストの宮田理江さんは、たとえば、外出時のバッグの持ち方から変わってきたと指摘する。

 小さい頃の愛子さまのお出かけの定番スタイルは、水色や白といった上品なワンピースに、ご愛用のバッグを片手に持つのが常だった。夏はざっくりと編まれた涼しげなバッグや籠、冬はモコモコしたポンポンやファー飾りのコロンとした愛らしいバッグを手に提げていた。

「幼い時期は、本来の役割である、物を運ぶ入れ物としてお持ちでしたから、トートやかごなどのカジュアルな形状です。お子さまですから、ひじや指先に提げるといった持ちやすい恰好でいらっしゃる」

 宮田さんが感心しているのは、幼い頃から小物を持つ姿勢が、大きく崩れていないことだ。 

御料牧場に向かうご一家。愛子さまが腕に提げるポンポン飾りのついた白いバッグが可愛らしい=2010年11月、JMPA

 子どもであればどうしても、バッグを身体から離すように大きく振って歩きがちだ。しかし、愛子さまは車を乗り降りするときや歩いているときに、バッグを身体に添わせるように持っているため、見ている側は上品な印象を受けるという。
 

 さらに大学生になって、ご両親と観劇や演奏会の公務に同伴する機会も増えた。

「この時期の愛子さまは、花のモチーフやチュール、リボンやふわふわ飾りといった、ディテールに凝ったバッグを、ファッション全体のスタイリングに組み込んだ『装い』として楽しんでいるようにお見受けします」
 

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「大人可愛い」愛子さま!