桂宮宜仁さまの十年式年祭の墓所祭に向かう愛子さま。一瞬、ちゅうちょしながらも笑顔を見せてくれた=2024年6月8日、読者の阿部満幹さん提供
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 7月も下旬、厳しい暑さが続いています。最近、「AERA dot.」で掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は6月15日に「AERA dot.」で掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 今春から社会人となり、公務に出席する機会が増えた天皇、皇后両陛下の長女愛子さま。沿道で奉迎する人びとからも「おきれいになった」との声が聞かれるように、その姿や立ち振る舞いはさらに洗練されてきた。愛らしかった小さな愛子さまの写真を振り返りながら、そのご成長を追ってみた。
 

 上皇さまのいとこにあたる桂宮宜仁さまが亡くなって、10年の命日にあたる6月8日、東京都文京区の豊島岡墓地で「十年式年祭 墓所祭」が営まれた。

 桂宮さまのめいの彬子さまが当主代理として、玉串を捧げて拝礼。上皇ご夫妻や両陛下は、慣例により出席せずに使者を送り、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、愛子さまが参列した。

 皇居・乾門や豊島岡墓地の門の外は、初参加となる愛子さまの姿をひと目見ようという人が集まっていた。

 十年式年祭という厳粛な祭祀の場であったためか、他の皇族方は集まった人たちに気づきはしたものの、ほとんど目を合わせることはなかったという。
 

 一方で、皇居・乾門から式年祭に向かう愛子さまは、すこし様子が違った。

 沿道にいた奉迎者の男性は、こう話す。

「愛子さまへの歓声が耳に入って、一瞬ちゅうちょしたようなご様子でしたが、窓を開けて笑顔でお手振りをしてくださった。私もあまり、明るい空気でお待ちしては不謹慎かと迷いましたが、帽子についた黒のベールが風になびいたご様子がまた美しく、にっこりとほほ笑んでくださって、こちらもあたたかな気持ちになりました」
 

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愛子さま小学生でも品のある佇まい