改めて定義すれば、「じぶん年金」とは、個別株の配当金およびETFの分配金を老後の生活費にあてる出口戦略です。原則として保有する株式等は売らず(取り崩しせず)、何か大きな買い物をするときのみ売却します。老後のキャッシュフローを「公的年金+じぶん年金 > 生活費」としておけば、取り崩す必要は生じません。しかも、公的年金(老齢年金)は課税所得であるのに対して、新しい NISAの「成長投資枠」からの「じぶん年金(個別株やETFの配当金・分 配金)」には税金がかかりません。永久に非課税です(ただし、特定口座 等からの「じぶん年金」には課税されます)。

 老後の生活費について公的年金では足りないとされる金額は、およそ 2000万円です。月額では約5万円が不足します。資産運用を通じて毎月5万円の手取り収入を生むことができれば、それが「自分で用意する、自分のための年金」=「じぶん年金」となってくれるでしょう。

お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!
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桶井道(おけいどん)

桶井道(おけいどん)

桶井 道 (おけいどん) 個人投資家(投資歴20数年)・物書き。 1973年生まれ。会社員人生25年間「労働+節約+貯金+投資」の歯車を回し続けて、2020年47歳で資産1億円とともに早期退職した。それから3.5年で資産を1.8億円にまで成長させる。投資先は世界30か国の高配当株や増配株、ETF、REITなど幅広い。 現在は両親(父は難病で要介護5、母はがんサバイバー)の介護・見守りをしつつ、物書きとして第二の人生を満喫している。子ども食堂への支援も行う。 著書は『今日からFIRE! おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術』『月20万円の不労所得を手に入れる! おけいどん式 ほったらかし米国ETF入門』(ともに宝島社)、『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)など。連載は「アエラドット」「マネー現代」「プレジデントオンライン」。 ◆ブログ『おけいどんの適温生活と投資日記』 https://okeydon.hatenablog.com ◆著者による書籍 https://www.amazon.co.jp/stores/%E6%A1%B6%E4%BA%95-%E9%81%93/author/B08Y93HR3H?ref=ap_rdr&isDramIntegrated=true&shoppingPortalEnabled=true

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