南果歩さん(撮影/植田真紗美)

海外の配信ドラマにも出演

 22年3月から、Apple TV+で配信中のアメリカのテレビドラマシリーズ「Pachinko(パチンコ)」に出演している。これは韓国系アメリカ人作家のミン・ジン・リー氏の同名小説に基づいたドラマだ。

「ご縁があって、いろいろな話をいただくなかで、面白い役、良い作品だと思ったものに出演させていただいています。最近は、それがたまたま海外にベースがある作品だったりしています」

 一方、来年公開予定の映画「ら・かんぱねら」は、佐賀県の有明海で、海苔師として生きる徳永義昭さんが、フジコ・ヘミングさんが演奏する「ラ・カンパネラ」を聴いて感動し、ピアノ演奏に挑戦するという物語。南さんは主人公の妻役を演じている。

「この映画は実話をベースにしていて、実際に海苔師さんがピアノを弾くまでのプロセスを追っているんです。実際に佐賀県でロケをして、その土地に滞在して、その土地の空気を吸いながら撮影できました」

 還暦を迎え、海外にも活動の幅を広げている南さん。プライベートも含めたこれまでの経験のすべてが、“演じる力”に昇華されているようだ。

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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