石丸氏や山崎怜奈さんの件はさておいても、この「女子供理論」には様々な矛盾と葛藤があります。「女子供」を見下してはならないが、適宜「女子供」は特別扱いしなくてはならない。映画「タイタニック」を観ていても、沈没する船から優先的に脱出できるのは「女子供」であり、「男は女子供を守るもの」という概念は、私みたいな「非男性的」とされる男の肝にも、しかと存在しています。
 

 先日、天皇、皇后両陛下がイギリスを国賓として公式訪問されました。両陛下の訪英は、故エリザベス女王の国葬に参列されて以来2年ぶりのこと。

 今回も、行く先々でたくさんの日本人が、両陛下の御姿を見ようと群れを成していました。お馴染みの「へいかー」「まさこさまー」という声かけは、もはや国内外を問わずですが、海外だからこそ普段以上に悪目立ちするのか、無性に癇に障ります。

 彼ら彼女らが、日本からの「追っかけ」なのか、現地在住邦人なのか、はたまた偶然出くわしただけの観光客なのかは分かりませんが、2年前などは、女王の国葬参列という務めにあった皇后陛下に向かって、「まさこさまー。英国へようこそー!」とか「愛子さまキュンでーす!」など、お門違いはおろか、不謹慎極まりない上に、知性の欠片もない言葉を大声で叫んでいた女性がいました。仮に彼女らが現地在住邦人なのだとしたら、一刻も早く英国から離れて頂きたいと、元在英邦人の私は居ても立ってもいられないぐらい恥ずかしい気持ちになったものです。
 

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