前出の県議会関係者によると、元局長の葬儀は10日に執り行われたようだという。
「ご家族だけでお見送りをされたと聞きました。斎藤知事が『葬儀に出席したい』という意向を周囲に話していたそうです。しかし、斎藤知事が告発にあるような問題を起こさなければ、死に追いやられることはなかった。ご家族としては、斎藤知事が表面上はお悔やみと言いながら、自身の免罪符や政治的に利用するのではないか、問題のすりかえをするのではないかという危惧もあり、葬儀を極秘で進められたそうです」
「知事室にぜひ」と持ち帰ったが所在は「知らない」
16日、百条委員会理事会が開催されているころ、斎藤知事は定例会見に臨んでいた。その場で、新たな斎藤知事の「おねだり」が明らかになった。
斎藤知事は、県内各地に滞在して地域と交流する「ワーケーション知事室」を進めているが、2022年9月に丹波市で開催されたとき、廃校を木のテーマパークとして活用した施設を訪れた斎藤知事は、施設にあった木製の椅子とサイドテーブルに目を付けたという。
この施設の担当者が説明する。
「斎藤知事は地元産の杉とヒノキで作った椅子とサイドテーブルを、『素晴らしい』『知事室にぜひ置きたい』と繰り返し褒めてくださった。それならと、椅子とサイドテーブルを無償で提供しました。すぐに県職員の方が車で積み込み持って帰られた。非売品で値段のつけようもないですし、特に書類などもありません」
それを16日の会見で追及したのが、地元紙の丹波新聞だった。
「椅子やテーブルを『おねだり』されたという証言を複数、聞いております。持ち帰った事実はありますか」
記者の質問に斎藤知事は慌てた様子で、
「ちょっと、そこは詳細を覚えていない。ただ県政のPRになる、県産品の利活用のPRという観点で申し上げたので、『おねだり』ではない。ただ今は知事室では使っていません」
と「おねだり」を否定した。