GP帯ドラマ初主演となる松本若菜(写真:Keizo Mori/アフロ)
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 7月スタートのドラマ「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)で、主演を務める松本若菜(40)に注目が集まっている。本作は、松本演じるバリバリ仕事はするが家事は一切しない主人公と、年下の訳ありシングルファーザー(SixTONES・松村北斗)とその娘との同居生活を描くハートフルラブコメディー。松本は芸歴18年目にして初めてGP(ゴールデン・プライム)帯の連続ドラマの主演を果たした。初回の世帯視聴率は7.3%、7月16日放送の第二回は7.2%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずは好発進した形だ。

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 松本といえば、2022年に放送されたドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)で、大富豪の家に嫁いだヒロインに嫌がらせをする義理の姉役でブレーク。早口のセリフ回しや顔芸など“怪演”が反響を呼んだ。また、昨年放送されたNHK大河ドラマどうする家康」では美しく聡明(そうめい)な側室役を好演するなど、演技の幅の広さも持ち合わせ、今年はすでに「正直不動産2」(NHK総合)、「君が心をくれたから」(フジテレビ系)など複数の連ドラに出演している。

 一方、女優としては遅咲きで、地元・鳥取県での社会人経験もある中、21歳で上京。07~09年ごろはグラドルとしても活動し、写真集を発売した過去もある。また、吉本興業の劇場がある新宿のルミネの近くのウナギ店でアルバイトをしていたことでも知られ、バラエティー番組などでは、当時は「美人すぎる店員」としてうわさになり、松本見たさに芸人たちが足しげく通うなど、モテモテだったことが明かされていた。

「ともすれば、ドラマに脇役として出演しつつ吉本芸人と相性の良いマルチタレントというポジションに収まってもおかしくありませんでした。しかし、今や主演クラスの女優へと大出世したのですから驚きです。アラフォーにして上り詰めたわけですが、やはり本人には相当の覚悟があったのでしょう。『やんごとなき一族』で演じたヒール役について、インタビューで『日本中から嫌われるヒール役になるんだ、どんなに風当たりが強くなってもやりきるぞ』と、覚悟を決めたと告白していました。一方、単なるヒールではなく一癖も二癖もある役にしたいという製作陣のリクエストがあり、怒れば怒るほど喜んでもらえる役になったと回想。嫌われる覚悟で悪役を受ける肝っ玉もあり、スタッフの要望に応えてクセのあるキャラを演じ切れるのはさすがです」(テレビ情報誌の編集者)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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かつては無駄なプライドがあった