松本若菜(写真:Keizo Mori/アフロ)

周囲に嫉妬していた下積み時代

 長い下積み時代を乗り越え、しっかりと根性が据わった松本。それだけでなく、簡単には諦めない努力家な一面も垣間見える。

「WEBザテレビジョン」(23年9月12日配信)では、30代前半の頃は名前を覚えてもらえないまま撮影が終わることが続き、苦労も多く女優をやめようとしたことがあったと告白。その一方で、いろんな俳優たちの芝居に触れる中、自分が正解だと思ってやっていた芝居は独りよがりだったことに気付いたことや、17年公開の映画「愚行録」でヨコハマ映画祭の助演女優賞を受賞したことで、俳優として自分は作品に貢献できることに気付いたという。それ以降、作品全体を考えたうえで、自分の役はどうあるべきかを考えるようになったという。たとえ試練があったとしても、諦めずに自分の頭で考えて演技に取り組んだところも俳優としての成功につながっているのだろう。ただ、やはり下積み時代の苦労は相当あったようだ。

「下積み時代は他の女優をねたんだこともあったと話しています。07年、特撮ドラマ『仮面ライダー電王』で、主人公の姉という重要な役で女優デビューを果たした松本ですが、その後のオーディションは落ちてばかりで、合格した女優さんの芝居を見ては『なんでこの子なんだろう』とうらやんだり、ねたんだりしたと、インタビューで明かしていました。無駄なプライドが邪魔をして周囲を認められなかったそうですが、30代前半になってからは自分に個性がないことを受け止め、それをカバーするために芝居の力をつけていったそうです。負の感情を克服して、コツコツとスキルを磨く姿は強烈な“負けず嫌い”とも言え、そんな一面も大成した理由だと思います」(同)

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