経済政策をわかりやすく熱く議論できる若手議員が必要

 ではどうするのかと言えば、これまで名前を知られていないが、経済にも詳しく、旧民主党とは縁のないバリバリの実力のある若手が名乗りをあげ、経済復興策を熱く語るような論戦を展開すればよい。

 できれば、明日からでも、そういう議員がSNSなどで、新しい立憲の経済政策についてわかりやすく、専門家を交えて議論する動画などを拡散してほしい。

 日本復活との関係では、例えば、1ドル160円まで進んだ円安やそれを背景とした欧米への日本人旅行客の減少は諸外国との比較の中での日本沈没のわかりやすい証拠である。

 そこで、立憲が政権を取ったら、日本人が外国に行っても惨めな思いなどせず、また、留学を諦める学生も大幅に減らすようにしますという目標を掲げたらどうか。「欧米への旅行客の数」がコロナ前の水準を超えるところまで戻すというのも良い。

 1ドル100円でも十分に儲けられる産業を育成するというのもわかりやすい目標だ。

 そんな議論ができる若手議員がいるのか?

 今は名前をあげないが、少なくとも、野田氏や枝野氏や蓮舫氏より何倍もその能力が高い人がいるのを私は知っている。日本に帰ったら、そういう議員に決起するようお願いしてみたい。

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古賀茂明

古賀茂明

古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。近著は『分断と凋落の日本』(日刊現代)など

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