先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年7月3日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
【写真】蜷川実花が撮った!AERAの表紙を飾ったTHE ALFEEはこちら
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学生時代からずっと一緒に過ごしてきたというTHE ALFEEの3人。新型コロナによる外出自粛で2カ月ほど会わなかった時期を振り返り、「久々に会うとちょっと恥ずかしかった」と苦笑した。AERA 2024年7月8日号より。
今年の8月にデビュー50周年を迎える。アニバーサリーイヤーの全国ツアーにつけた副題は「From The Beginning」だ。
「ただね、毎年“原点回帰”はしてるんですよ。10年後なんてどうなるかわからないから。一年一年、新しい気持ちでライブをしてきました」(高見沢)
デビュー当初は売れなかった。レコード会社を辞めて、3人で小さなライブハウスから出直した。だから自分たちは、ライブでファンを獲得してきた「ライブバンド」という自負がある。
「もう生活そのものなんです、我々にとってツアーを回ることは」(桜井)
3人とも“そこそこ”だったから。高見沢は、50年走り続けてこられた理由をそう話す。
「突出したやつがいなかったから、3人で肩を寄せ合ってやってきたんだ」
そこそこだったバンドは、しかし今や誰も追いつけない邦楽界のレジェンドと呼ばれる存在になった。
「いまだに新曲を出してツアーを回っているバンドでは、僕らが最古参かもしれないね。気づいたら先頭を走っていたという感じです」(坂崎)
ちょうど10年前、デビュー40周年のインタビューで、高見沢は「古希バンド」を目指すと語っていた。
「じゃあ、次は喜寿バンドだ(笑)。僕らみたいに長くやってるバンドが一つでもあれば、後輩たちも『まだ俺たち大丈夫じゃない』って思ってくれるんじゃないかな。そう思ってくれたら嬉しいよ。僕らなりのやり方で、できる限り長く続けていきたいなと思います」
(ライター・澤田憲)
※AERA 2024年7月8日号