「しくじり先生」は大勝負でしたね。打ち合わせの段階で、京都のラジオでお世話になっているスタッフにも入ってもらったんです。そのときに「おもろくないのバレました、て言えますか?」って、そのスタッフに聞かれて。僕には、たいこ持ちとかじゃなく、そういう人間が必要なんです。プライドが邪魔したら話せません。覚悟が必要でした。トークの内容次第では本当にこの世界から消えてしまう怖さがある。話をどう組み立てるか何度も本番前にシミュレーションして。放送後に講演の依頼が殺到して、今も来ています。企業からの依頼が多いですね。ありがたい限りです。

――芸能生活が来年で40年目を迎えます。人生観、お金の価値観に変化はありましたか?

「ギャラを上げなくていい」って事務所に言っているんですよ。それより仕事でスケジュールが埋まった方がうれしい。若いときより収入が全然落ちていますけど、仕事をリピートで呼んでいただけることのありがたみをすごく感じています。50代後半になったらタレントはどんどん減っていくじゃないですか。この春からラジオ大阪で「森脇健児のぶっとび水曜日」がレギュラーで始まったんですがメチャメチャ燃えています。他局なんですが、3年半やっていたラジオが終わったことが悔しかったんです。もう一度チャンスをいただいたので期待に応えたい。この世界は挑戦の繰り返しですよね。

舞台での森脇健児さん(事務所提供)

あのちゃん、マジカルラブリーのラジオ番組がお気に入り

――ラジオは毎週3時間の生放送ですが、トークで心掛けていることを教えてください。

 今は「radiko」で全国のいろいろなラジオ番組をいろいろ聞ける時代です。面白くなかったら聞いてもらえないし、競争が激しいので毎週新ネタが必要です。今をしゃべらないといけないので、世の中のトレンドを知るために、色々なジャンルで常にアンテナを張るようにしています。僕は夜の9時に寝て4時半に起きる生活なんですけど、おもろいラジオ番組は全部チェックしています。最近で言えば、「あのちゃんのオールナイトニッポン」、「マジカルラブリーのオールナイトニッポン」がお気に入りですね。ラジオでトークが面白い人は他の舞台でも成功している。いろいろな方のトークを聞いて勉強させてもらうことが多いです。

ラジオ大阪「ぶっとび水曜日」の様子(事務所提供)
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いじってもらうえるのは、むしろありがたい