今は甥っ子を溺愛
最後に、古閑さんにとって「忘れられない一日」を聞くと、「甥っ子の大和が生まれたときかな」と返ってきた。
「私、親に溺愛されて育っているんです。それもあってパパっ子ですし、ゴルフをやっていたのも父の喜ぶ顔が見たいっていうのがモチベーションでした。それなのに、父の愛情が全部大和に行っちゃったんですよ(笑)。家族の関係性を変えたのが彼なんです」
とはいえ、古閑さんも甥っ子を溺愛しているのだという。
「彼が生まれてから、妹に『ちょうだい』ってずっと言ってます。今度15歳になるんですけど、本当に可愛いいんですよ。イケメンになってきて、声変わりもしてきて」
彼はアマチュアボクサーとして活躍している。
「古閑家は、やっぱり『プロ志向』なんですよね。初めて見に行った試合が、山中慎介対ルイス・ネリの世界王者のタイトルマッチですから。古閑家って世界一を見せるんですよ。だから、大和も世界チャンピオンが夢って言ってます。今年の5月にある井上尚弥対ネリの試合も見に行きたいねって話してます」
ただ、そんな甥っ子の活躍を、古閑さんは手放しには喜べない面もあるのだとか。
「本人が楽しくやっているのはいいんですけど、見てるこっちとしては、ケガをしている姿とか、負けて泣いている様子はね……。でもやめるように促すことはできないですから」
取材中、常に自信に満ちた雰囲気をまとっていた古閑さんが、唯一いじらしい表情を浮かべた瞬間だった。
(AERA dot.編集部・唐澤俊介)