「チェコ語の次は、韓国語が話せるようになるんじゃないか、というぐらい聴いています(笑)」
強くなるために犠牲を払うことをいとわないマインドは、母からの影響もあるという。母は実業団に所属するバスケットボール選手だった。
「スポーツ選手になれば、みんなが輝かしい生活が送れるわけじゃないということは、母を見ていて感じていました。私はそこでは止まりたくない。だから努力できるんだと思います」
五輪は3年前の東京大会に続いて2回目となる。
「やっぱりメダルを取りたいな、と。金であればより良いというのは、私もみなさんも感じていると思う。簡単ではないけどやっぱり1番が一番いい」
3年前は無観客開催。今回は「選手も観客のみなさんも祭典のようなオリンピックになればいいな」と語る。
女子バスケットボールの大ファン。「選手村で女子バスケの選手に会ったら?」と記者に聞かれると、
「お顔はたくさん知っているんですけど、いざ本物を目にしても声はかけられないと思う。呼吸が止まっちゃうかもしれない。ファンのみなさんと同じ気持ちです。ふふふ」
強いプロ意識とチャーミングな一面を併せ持つ北口。そのギャップがまた魅力だ。(編集部・深澤友紀)
※AERA 2024年7月8日号